1-1. 過剰在庫の悪影響

■在庫と企業経営の関係

在庫とは、企業が生産活動や販売活動を行うために所有する資産です。
資金を投入して、製造業ならば原材料を、卸や小売ならば商品を調達します。
収益を上げるために、資金(お金)を資産(在庫)に変えているのです。

ここで同様の生産活動や販売活動を行う2社があったとしましょう。

一社は、少ない在庫で運用できるA社。
もう一社は、多くの在庫を持つB社です。

多くの在庫を持つB社は、より多くの資金を在庫に変えている為、手元に残る資金(お金)が減ります。
減った資金は、新たに調達しなければなりません。
B社はA社と比べて資金面で効率の悪い経営を強いられるのです。

A社とB社のイメージ

 

B社 売れ残ってしまった在庫

しかも、今は売れ筋がすぐに変わる時代。
今、所有している在庫が、将来収益を上げる保障はありません。
売り物にならず最終的に破棄処分となれば、せっかくの資金をドブに捨てることと同じ。

多くの在庫を持つB社は、そんなリスクをより多く抱えているのです。

もちろん、在庫を多く所有すれば、それだけ保管スペースが必要になります。
また、棚卸しなどの保管作業も増えます。
B社はA社と比べ、より広いスペースを必要とし、作業負担も多いのです。

このように、より少ない在庫で同様の生産活動や販売活動ができる企業が、 

  • 資金効率に優れ
  • 資産陳腐化のリスクが少なく
  • コンパクトなスペースで効率的に作業が行える

企業なのです。

■少ない在庫で企業活動を行う前提条件

企業は、欠品が多発すればスムーズな活動を阻害されます。
その為、在庫を正確に把握できていなければ、「欠品」しないように、多めに発注せざるを得ません。
在庫管理を徹底できていない企業は、どうしても過剰在庫を抱えてしまいます。

このように、より少ない在庫でスムーズな企業活動を行うには、正確な在庫管理が前提となるのです。

正確な在庫を把握していない→「欠品」を防ぐために多めに発注→過剰在庫に・・・


■結論

過剰在庫は、資金の流れを悪化させ、資産リスクも増加し、スペース効率や作業性が劣化させます。
過剰在庫を避ける大前提は、在庫を正確に把握すること
正確な在庫管理の徹底が重要となるのです。