3-2. 倉庫管理システムの担う役割

■倉庫管理システムの役割

営業部門で売上を上げると、倉庫・出荷部門は商品を揃え出荷を行います。
正確かつ効率的に商品を揃え、出荷するのに必要になる情報が、ロケーションロットです。
ロケーションは、効率的な出庫作業の為に必要になります。
ロットは、鮮度管理の為の先入先出しを支援し、トレーサビリティを向上させます。

倉庫管理こうした情報をベースに、効率的な庫内作業を指示し、バーコードQRコードを用いて現場での正確な入力と作業ミスの防止を支援します。

こうした倉庫・出荷部門のニーズに対応するのが「倉庫管理システム」です。
庫内物流システムと呼ばれることもあります。
また、海外ではWMS(Warehouse Management System)と呼ばれます。
(Warehouse=「倉庫」の意)

■基幹システムと倉庫管理システムの関係

基幹システムの在庫情報と、倉庫管理システムの在庫情報。
それぞれ担う役割が異なり、管理すべき情報も異なります。
それぞれの仕組みをどのように組み合わせて、運用していくのでしょうか。

まずは、連携の中心となる売上〜出荷の流れについて説明します。

基幹システム側では、オーダーを受けると基幹システムの在庫情報より在庫の有無を確認。
すぐに出荷できるものを「売上」処理します。

こうして出荷確定した情報を「出荷指示」として倉庫管理システム側へ引き渡します。
倉庫管理システム側は、出荷指示に従い、ロケーションやロット情報を駆使しながら正確で効率的な出荷を行います。
在庫にズレがない限り出荷できますので、出荷実績を基幹システム側に渡す必要はないでしょう。

もし、在庫がズレていて出荷できない場合は、営業部門と調整し、その出荷をどうするかを決定してください。
但し、こうした調整は後ろ向きな作業であり、何ら付加価値を生み出しません。
業務の効率面からも、正確な在庫管理が大切になります。

■入荷側の連携について

入荷側の連携も、出荷と同じように入荷予定を元に、それらと照合しながら入荷実績を登録できればベストです。
入荷予定データとしては、仕入先からのASNデータ(事前出荷明細)が理想的です。
しかし、こうしたデータを貰えない場合は検討が必要です。
発注情報を予定となるならば、入荷した商品がどの発注分のものなのかを、現場側で分かる仕組みが必要になります。

出荷と比べて、まとまった数量でモノが動くため、システムへの登録が楽なのも入荷です。
入荷は倉庫管理システム側で実績ベースで登録し、その結果を基幹システム側へ引き渡すという連携方法が多く取られています。