4-1. モノ探しを無くすロケーション管理

■在庫の置き場所が分からない

入出荷・在庫管理で多い課題のひとつに
「倉庫内で在庫を探す事が多く、時間ロスが多い」
「熟練者でないと、出庫できない」
というものがあります。
そんな悩みを抱えている場合は、ロケーション管理が有効です。
扱い品が嵩張(かさば)る場合や、1000点を超えるようなアイテム数の場合、保管位置も管理しなければ、かなり非効率な作業を強いられます。
こうした、在庫品の保管位置の管理が「ロケーション管理」です。

ロケーション管理のイメージ

■ロケーションの付け方

ロケーションは倉庫内のアドレスです。
棚が入っている倉庫では、棚や棚の1段づつにロケーションを振ります。
ラックが入っている倉庫では、ラック1つづつに。
また平置きの場合は、一定のエリア毎に床に線を引いてロケーションを付けて管理します。

ロケーションを割り振る理由はひとつ。
倉庫内でモノを探し回ることがないようにすることです。

ロケーションを聞けば、倉庫内のどの辺りなのかが、すぐに分かるように付けるのが重要です。基本は「列・連・段」で振ります。

location_rule.gif

■固定ロケーションとフリーロケーション

ロケーション管理を行うにあたり、明確にしなければならないのが、保管場所に関する運用方法です。
運用方法には、大きく分けて 「固定ロケーション」「フリーロケーション」があります。

「固定ロケーション」とは、アイテム毎に保管する場所を決める運用です。
慣れてくると、どこに何があるのか作業者が分かるようになります。
また、在庫情報にズレがあっても、ピックすべきロケーションの指示は変わりません。
ズレに強い運用と言えるでしょう。
更に、同じアイテムは一箇所に固まっており、ピッキング(出庫)作業は効率的になります。
ただし、場所が空いていても他のアイテムは置けない為、保管効率は劣ります。
アイテムの移り変わりがあれば、「棚替え」を行って対応することとなります。

「フリーロケーション」とは、空いている場所に保管していく運用です。
保管効率が高く、アイテムの移り変わりにも柔軟に対応できます。
一方、同じアイテムが散らばって保管されるため、ピッキング効率は劣ります。
また、システムで管理しないと、どこに何があるのか分かりません。
ピックすべきロケーションをシステムから指示する場合、在庫にズレがあれば指示は狂い続けます。
正確に在庫が把握できていることが前提となります。

項目 固定ロケーション フリーロケーション
運用方法 アイテム毎に
保管場所を決める
空いている場所に
保管していく
保管効率 低い 高い
ピッキング効率 高い 低い

■ダブルトランザクション

固定ロケーションとフリーロケーションを組み合わせた運用を
「ダブルトランザクション」と呼びます。
ピックエリアとストックエリアを明確に分け、ピックエリアは固定ロケーションストックエリアはフリーロケーションで運用。
作業効率と保管効率の共存を目指す考え方です。

ダブルトランザクション

実は、完全な固定ロケーションで運用されている倉庫は殆どありません。
棚などの定めた保管スペースに必ず収まるよう発注するのは至難の業。
「固定ロケーションで運用しています」
と仰る現場でも、実際はダブルトランザクションで運用されていることが多いものです。

「あふれた荷物は別の場所に置いているんですけどね。。。」
と恐縮されるケースも見かけますが、そうした運用も間違ってはいません。
ぜひ「ダブルトランザクション」という名前と考え方を覚えておいて下さい。

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suitekun_w105.gifフリーロケーションやダブルトランザクションは、アイテムとロケーションの組み合わせで、在庫を管理する必要があります。対応した管理システムがなければ、運用は難しいと言われる所以です。
弊社が提供する 「在庫スイート3」は、全てのエディションでロケーション管理を提供しています。ご興味のある方は、弊社サイトも合わせてご覧ください。

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