6-1. ロット管理の効能

■ロット管理の3つのメリット

ロット(LOT)とは製造過程において、同じラインや同じ原料で作られる「一組」を示します。
在庫管理においてロットまで管理することのメリットは3つあります。

ロット1番目は鮮度管理に応用するケース。
ロット(ロットNo)はその製造メーカー毎に付け方が違います。
しかし、製造日情報が盛り込まれていたり、古いものから昇順に付けているケースが多くあります。
こうしたロット別の在庫情報を把握すれば、庫内物流の基本である、先に入ってきたものを先に出荷する「先入先出」に役立てることができます。

2番目はロット指定の入出荷作業に対応できること。
同じ商品でも、ロット毎に微妙な性能の違いが出ることがあります。
その影響が無視できない場合、取引間でロットまで指定されることがあります。
特に半導体業界ではこうした取引が見受けられます。
そうした場合でも、ロット別で在庫を把握していれば、指定ロットの在庫の有無がひと目で分かり、スムーズな取引が可能となります。
また、モノが入荷してくる際や出荷する際にも、ロットまでシステムでチェックすることができ、正確な作業を実現します。

3番目はロットレベルでの履歴が追跡できること。
ロットまで管理するということは、入出荷情報には必ずロット情報が入ります。
ロットレベルまで履歴が追跡できるというお客様や取引先への「安心」を提供すると共に、不具合が発生した場合の回収範囲を限定できます。
全品回収のリスクを回避できるのです。

■ロット管理を行うべきアイテム

こうしたメリットのあるロット管理ですが、全てのアイテムで行うべきかと言えば、そうとも言えません。
やはり管理レベルを上げれば、現場にもより細かい管理作業を求めることになります。
ネジなどの汎用パーツで、ロット管理の必要性が少ないものは、従来どおりの品目別での在庫管理で充分だと言えます。
ロット管理をすべきかどうか、各アイテムの特性に合わせて判断してください。