5-3. 日次棚卸

■ズレを早期に見つける

出荷や保管、棚卸といった倉庫管理業務は、基本的には人が行う作業です。
運用を徹底させ、誤出荷防止のツールを導入しても、ミスのない作業を保証するものではありません。

精度の高い作業を行う + ズレ(ミス)を早期に発見する作業のミスは、在庫のズレにつながります。
「人はミスを犯すもの」という前提のもと、バーコード検品のように「精度の高い作業を行う」というアプローチの他に「ズレ(ミス)を早期に発見する」というアプローチもあります。

一般的に棚卸は、全ての在庫を一斉に確認します。
全体の出荷を止めて、一日がかりでやるような大掛かりな作業。
そんな作業を毎日行うわけにはいきません。

しかし、時間が経過してからズレが発覚しても、原因の特定は困難を極めます。
また、在庫のズレが日常業務に与える悪影響も大きいもの。
ズレは出来るだけ早期に発見すべきなのです。

そこで、一日の動きのあったものだけに限定して棚卸を行うという手法があります。
それが「日次棚卸」です。

■具体的な実施方法

入荷や出荷、移動や破棄、返品や状態変更など、在庫情報の変動のあったアイテムだけを対象として、一日の作業の終わりに帳簿在庫と実在庫を確認します。
限定的な確認ですので、「一日の最後の15分で日次棚卸を行う」といった運用が可能となります。

なお、紙の管理でも日次棚卸は可能です。
但し、動きのあったものの洗い出しに時間がかかり、短時間での確認は難しいでしょう。
できれば、日次棚卸に対応した業務システムで実施することをお勧めします。

こうして毎日確認を行うことで、ズレを早期に発見し、原因をすぐに追求
必要に応じて対応することで、常に正確な在庫を把握することができます。